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雪月花

ひとちがい








ふり返りさえしなければ
ひとちがいだと知らずにすんだのに

あなたかもしれないと思ったが最後
確かめずには居られなかった

どう考えてみてもここに居るはずはないのに
「もしも」の誘惑は笑うくらい手強い

ふり返ったあとはひとり笑うしかない
照れくさいのと悔しいのとでひとりを思い知るから

それでももしもまた同じことが起きたなら
あたしはやっぱりふり返るだろう

繰り返す失敗と 学ばないあたし

本当はね あなたじゃないって確かめるためにふり返ってる
ひとちがいのその度に少しほっとしてもいる

「もしも」あなただったとしてその先のストーリーに
自分はきっといないだろうって分かっているから

「もしも」あなただったとしてもあたしは
またひとちがいだったって顔で歩いていくよ

あなたを探さなくなる日がいつか来る
その日が来ればきっとまた会えると信じてる








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